ドーバー ストリート マーケット(Dover Street Market)は、ファッションブランド コム デ ギャルソンの創業者 川久保玲が世界7カ国に展開するセレクトショップです。既存の枠にとらわれない発想力で、ファッションだけでなく、アートやカルチャーが融合した一大スペースとなっています。そのこだわりについて(株)Dover Street Market Japan 渡邉泰廣さんにお話しをお伺いしました。
ドーバー ストリート マーケット(Dover Street Market)は、2004年にイギリス ロンドン メイフェアの高級住宅街にあるドーバーストリート沿いに、『Beautiful Chaos(美しき混沌)』をコンセプトにオープンしました。様々なバックグラウンドを持つブランド、クリエイター達が一つの場所に集い、そこから新しい価値を創造していく場所でもあります。個々が持つ強いヴィジョンや価値観、個性豊かな魂が混ざり合い共鳴し合うこの空間は、まるでロンドンの蚤の市のよう。「そこに行けば、なんでも揃っている。新鮮で面白いものがある。」と大評判になり、その後、2012年にはDover Street Market Ginza(銀座店)もオープン。さらに、ニューヨーク、シンガポール、北京、ロサンゼルス、パリと出店しています。
店内には多くのブランドが揃っていますが、あえてスペースごとにブランド名は掲示していないのでボーダレスです。メンズもレディースも混在しているので、文字通り『Beautiful Chaos(美しき混沌)』。先入観なしで商品を見ることができるので、直感で気に入ったものを選んでいただけます。まるで遊園地や美術館にでも行ったみたいに、ワクワクしていただけます。当社の目利きバイヤーが、独自の目線で海外から買い付けてくる商品はもちろん、限定商品も多いので、それを目当てにやってくるお客様も多いです。
さらにドーバーがこだわっているのが、服や小物のいわゆるファッションを引き立てながらも共存する、さまざまなディスプレイ=アートピースです。たとえば、川久保玲が手がけたフィッティングルームや什器が多数あります。また、1Fにあるハット(HUT)と呼ばれる小屋は、ドーバー ストリート マーケットのシンボル的存在で、ショップのロゴにもその形状が使われています。各ブランドも思い思いのディスプレイを考え展示しており、まさにファッションとアートが融合し、ドーバー ストリート マーケットのコンセプトを実現しているのです。皆様もDover Street Market Ginzaにいらして、ぜひ『Beautiful Chaos(美しき混沌)』を体験してみてください。