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銀座六丁目すずらん通り(SUZURAN STREET)を
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銀座コラム vol.15こだわりのいっぴん【その7】

世代ごと季節ごとに味の違いを見極め“仕入れ”、
バランスのとれた“焼き”が、こだわりのポイント

銀座 鳥繁 三代目 保立繁一

創業は1931年(昭和6年)、交詢社ビルの脇で、先代が屋台からはじめた銀座 鳥繁は、まもなく100年を迎える歴史ある焼き鳥屋さんです。今はビルになっていますが、伝統の味わいとサービスを守り続けてきた三代目 保立繁一さんに、そのこだわりについてお話を伺いました。

1931年創業ですから、ちょうど93年。うちは歴史ある古いタイプの焼き鳥屋に分類されます。いわゆる新進気鋭の新しいトレンドの焼き鳥屋さんとは異なります。こだわりは、各所にあります。焼き鳥の味はもちろんですが、焼き上がりの美しさを想定しながら仕込みをしています。1本串ですので、注意して刺さないといけないのです。いっぽん、一本、手作業で、しかも大量に焼いていきますので、結果的に全体のバランスがとれた“焼き”になっていることが大事です。そこで、ご紹介するいっぴんは、90周年記念コースとなっています。焼き鳥7本とお野菜焼き2種類 合計9本。ドライカレーとスープが付いたコース。予約をいただいた方のおすすめのセットメニューとなっています。味わいはもちろん、大ぶりの焼き鳥でボリュームあるメニューなので、皆さんに大変満足いただいております。

肉においては、品質を見極めながら、世代世代、季節季節において、味の違い、食感の違いが出てきますから、美味しいところを選んで産地を微妙に替えたりもしています。例えば、手羽先なら、皮がほどよい厚さで、全体的にほどよい弾力があること。それでいて食感的にあっさりかみきれるものがベストです。ちょっと皮の固いものが入ってきたら、それをはじいたり、問屋に厳しく言ったりね。そこは、仕入れのこだわりのポイントになっています。 それほど苦労しながら仕入れる鶏肉ですから、常連さんはもちろん、海外の方などでも、「こんなに美味しい焼き鳥は食べたことがない!」と、とてもいい評価をいただいております。 やっとコロナもひと段落して、海外からのお客さんも戻ってきました。SNSの影響も大きいです。どなたかが美味しい焼き鳥の写真をあげていたら、うちの焼き鳥だったりとかね。 開店からは、電話予約、NET予約の日本の常連さんでほとんどいっぱいになりますね。そして、2巡目で当日いらしていただいたお客様、インバウンドのお客様が入れるかんじです。 常連さんは、以前銀座で働いていらした方、60代が中心ですが、70代、80代までいらっしゃいます。会社の経営者だった方とか。もちろん現役の方もいらっしゃいますが、うちで飲んで食べて、早く帰るというのが、習慣になっていますね。銀座で焼き鳥たべて、飲むなら鳥繁というお客様が多いですね。ありがたい話です。
まもなく100周年。非常にタフな時代ですが、従業員一同、力を合わせて頑張っていきたいと思います。

90周年記念コース 手羽先、相鴨、ぎんなん、野菜焼き、つくね、肝、塩焼き(つくね、皮、かしわ)、ドライカレー、鶏スープ&デザート

銀座六丁目すずらん通り
「銀座 鳥繁」限定チケット

ワンドリンクサービス(1回の提示で4名様までに限り)
グラスワイン・生ビール・ソフトドリンク限定

ご利用期限:2023年6月30日まで

  • ※ご利用条件:ディナーをご利用の際にこのクーポンを掲示ください。他のクーポン、サービスとの併用は不可となります。
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