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銀座六丁目すずらん通り(SUZURAN STREET)を
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銀座コラム vol.10こだわりのいっぴん【その2】

23種類の材料が入った、誰にもまねできない
しゃぶしゃぶの「秘伝のごまだれ」

(株)ミヨシコーポレーション相談役 若月宇三郎

創業47年、1974年に新宿で始まった「しゃぶ通」は、1990年新たに銀座で再オープンしました。リーズナブルな価格で質と味とサービスを徹底的に追求した、しゃぶしゃぶ専門店。そして、しゃぶしゃぶの“食べ放題”を始めた元祖でもあります。その立役者、御年96歳になられた(株)ミヨシコーポレーション相談役 若月宇三郎さんに、こだわりのいっぴんについてお話を伺いました。

昭和26年、最初に就職したのが、スエヒロステーキ。それからこの会社へ入って、もう50年になりますねぇ。以来、ずっと飲食。いろいろと考えて工夫するのが好きだったし、お客さんとコミュニケーションをとって、いかに喜んでいただくかというのが私の原点になります。前は「とん通」というとんかつ屋をやっていて、“しょうが焼き”を最初に作ったのも私。焼き鳥屋がタレをつけて焼いているのを見て、これは面白いと思った。しょうがをすって、醤油とみりんを入れて調整して。千切りのキャベツを下に敷くから、キャベツも味がしみて美味しくなる。あっという間にほかの店でも作るようになりました。それから「しゃぶ通」になってね。最初は、新宿のビルの8階にあって、なかなかお客さんが上がってきてくれない。そこで、誰もやっていない食べ放題の形式をとったの。損して得取れの精神で。そしたら、これが大当たり!

割り箸袋の内側に、大吉とか小吉とかおみくじを印刷したりね。大吉だったらデザートが当たります。ちょっと楽しいでしょ。私はお客さんの歩き方、お化粧の仕方、服装を見て、その方の血液型がわかっちゃう。だから自然に、話しながらお客さんの好みに合わせて味を調節していきます。しゃぶしゃぶの〆のワンタン麺のスープもそんな感じですね。なかでもこだわりのいっぴんは、しゃぶしゃぶにつける「秘伝のごまだれ」。ごま3種類、中華のトウバンジャンなど辛いのから甘いのまで4種類。赤ワイン、みそ、にんにくに和風だし、ラー油、カキ油など23種類の材料を入れ、誰にもまねできない濃厚な味わいが完成しました。最初ひと口なめると甘いんですよ、でも3秒後にはすこーしピリッとくる。肉をつけるとさらにおいしい。ごまだれだけ販売しようとして、2つの業者で試作を重ねたけど、この味わいは再現できなかったくらいですよ。そんなに簡単に儲からない。でもね、大勢のお客さんにきてもらって、喜んでもらって。それができたらいいじゃないですか!

銀座六丁目すずらん通り
「銀座しゃぶ通」限定チケット

ディナー1,000円割引(お1人様1枚のご利用)

ご利用期限:2021年8月31日まで

  • ※ご利用条件:ディナーをご利用の際にご提示ください、お会計から1,000円をお引きいたします。
  • ※現金への引き換えやつり銭のご対応はしておりません。
  • ※他の割引券等は併用いただけません。
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